こんにちは。あも(@amoglish)です。
私の息子と娘は、アフリカ人の血を引くハーフです。ハーフって言っても、日本語ばりばり話すし、お友達は全員日本人です。
純日本人の子と違うことはほとんどないのですが、子育てをする中で2つだけ気をつけていることもあります。
私がハーフを育てる中で気を付けていることは、以下です。
・肌の色が違うことは遺伝だから当たり前、のスタンスをとる
・めちゃくちゃしつこいくらいに大切な存在だと伝える

あくまでも私が気をつけていることです。違うと感じることもあると思いますが、参考程度に読んでいただけるとうれしいです。
肌の色が違うことは遺伝だから当たり前、のスタンスをとる

子どもたちの肌の色は、父ゆずりのチョコレート色です。
この「肌の色が違う」という事実を、私の中で捻じ曲げないように気を付けています。
私は、肌の色がちがうのって、背が高かったり低かったり太っていたりやせていたり、遺伝と同じだと思っています。
子どもが肌の色について心ないことを言われるようなことがあれば「出るとこ出るぞこの野郎!」なのですが、それ以前の感情については過敏にならないようにしています。
私は、保育園や小学校で新しく子どもの担任になった先生に、毎回一つだけお願いしていることがあります。
それは、「クラスの子が『なんで息子の肌は黒いの?』と親や先生、もしくは本人に聞いた場合、『パパからの遺伝だよ』と教えてください」というものです。
先生の中には「なんでそんなことわざわざ言うんだろう」と感じた方もいらっしゃったと思います。
でも、「黒人」「肌が黒い」というキーワードが出ただけで、「それは言ってはいけないよ!」となる人はいると思っています。
子どもが純粋に「なんで?」と感じるのは当たり前のことです。
その純粋な疑問にふたをしてアンタッチャブルにせず、「世界にはいろいろな人がいて、肌の色があって、言語がある」ということを伝えてほしいとお願いしてきました。
子どもにも、「もし肌の色のことを言われたら、パパに似たからだよ!パパの国に行ったら、みんなの肌の色の方が少ないんだよ!と教えてあげたら?」と伝えています。
めちゃくちゃしつこいくらいに大切な存在だと伝える

子どもたちはハーフに生まれたことで、私や夫が想像できないような苦労やいやなことにぶち当たるかもしれません。
でも、どんなにいやなことがあっても、あなた達は私たち夫婦の宝物だし、他に代わりがいない大切な存在なんだということを忘れないでほしいなと思っています。
そこでわが家では、きちんと口に出して伝えるようにしています。
もうしつこいくらい伝えています。
スキがあればキスするし、抱きついています。
9歳の息子も寝る前は素直にハグさせてくれるので、ハグしたまま「かわいいなー。大好きだよ。」と言いながら、ひたすらゴロゴロ。
「大事なあなたがつらいときは、ママとパパにちゃんと話してね。つらいのをここにためこまないでね。」と話すこともあります。
息子は特に、いやなことがあってもなかなか言わないタイプです。
1週間後とかに「実はさ…」なんていってきたりすること、かなり多い。
私は始終息子にべったりとついて歩くことはできません。
だから、私が知らないところで息子が言われた嫌なことを消すくらいの「好きだよ!ママはチョコレート色の肌大好きだしかっこいいよ!」をこれからも伝えていきたいなと思う次第です。
最後に
冒頭でも書いた通り、私は「肌の色の違いは遺伝。大げさにするべきではない」と思っています。
しかし、それが本当に正しいのかわからなくなったことがありました。
きっかけは、このツイートです。
この広告ポスターさ、ダメだと思う。 pic.twitter.com/GRQ71N8cto
— Toshiharu Yoshida (@realqsan) February 29, 2020
私はこのツイートを見て、もし娘が大きくなってこの広告をみたとき、心を痛めてほしくないと思いました。
「アフリカンの女の子だって、ストレートにしたくなることあるじゃん。私もストパーかけたいな」と、そんな風に受け取ってくれるように子育てしたいと。
そしてそれをツイートしたところ、「アフリカンを育てる日本人は不見識が多い」という意見をいただきました。
もちろんアフリカンの歴史も勉強したし、ポリティカル・コレクトネスのことも知っています。
その上で私は、 「肌の色の違いは遺伝。大げさにするべきではない」 と思っています。
でもそれは、 日本に住んでいる日本人だから言えることなのか?
アフリカンの歴史は勉強したけれど、それを知っているならもっと怒るべきなのか?
私のこの考え方は、夫や子どもたちの気持ちを理解していないことになるのか?
もうね、めっちゃ考えましたよ。
もし知らぬ間にわが子を傷つけていたらと思うと、涙すら出てきました。
そして考えすぎてわけわからなくなったので、夫に聞いてみました。
「この広告、どう思う?」
夫の答えは以下です。
・好きではないし、いい広告とも思わない。
・でも、だからといってこの広告がなくなればいいとは思わない。
・アフリカンでも、この広告を見て何とも思わない人はいると思う。
・私や子どもがこの広告を見てどう思うかは別に気にならないし、こう思ってほしいという気持ちもない。
・だから、あんまり考えすぎない方がいいよ。この問題には答えがない。
もう、我が夫ながらあっぱれ。
夫が言うように、この問題には答えがない。
というか、その人なりの答えはあるけど、正解がない。
幸いなことに、仲がいい友達とやさしい大人たちに囲まれて過ごしているわが子たちですが、この先の人生でつらいことが待っているかもしれない。
自分の子育てに疑問を抱くことが起きるかもしれない。
その時は、逃げずに考えて、夫や子どもと話しながら自分や子どもたちの悩みに向き合っていきたいと思います。

まだまだ続く試行錯誤の模様はこのブログで書いていきますので、お付き合いいただけたらうれしいです!!