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小学生になり、私に対し反抗的になってきた息子。
ちょっとしたことで朝から言い合いになり、息子の「いってきます!」が聞けないことが日常になっていました。
息子への接し方に悩んでいた時に出会った本が、「子どもって、どこまで甘えさせればいいの?」でした。
わらをもつかむ思いで手にしたこの本に出会ったことで、私と息子の関係は劇的によくなりました。
今回の記事は、書評とは少し違います。
「子どもってどこまで甘えさせればいいの?」に書いてあることを私が実践してみたら、反抗的な我が子がどう変わったかという体験記です。
あくまでわが家の体験談ですが、何かの参考になったらうれしいです!
Contents
子どもは甘えさせたほうがいいですよ。
山崎雅保・著 『子どもって、どこまで甘えさせればいいの?』13ページ
小さいときから親にたっぷり甘えさせてもらえた子は、とても素直に育つから。
甘えさせるのは子育ての極意ですよ。
と山崎先生はおっしゃいます。
が!!!
「子どもって、甘えさせてもいいの?甘えさせすぎたら、甘ったれのわがままにならない?」
と心配になりませんか?
私たちが思っている甘えと山崎先生が提唱する甘えは、少しちがうということがこの本には書いてありました。
これが、山崎先生の甘えさせと甘やかしの定義です。
「甘えさせ」とは、子どもの要求に無条件に応じることです。
山崎雅保・著 『子どもって、どこまで甘えさせればいいの?』29・307ページ
「甘やかし 」とは条件交渉 ・取引のあげくに、結局は譲歩してしまうことです。
「甘えさせ」が子どもの心にとって最良の「栄養」になるのに対し、「甘やかし」は子どもの心をむしばむ「毒」にさえなるものなのです。
「甘えさせが子どもによくて、甘やかしが子どもによくないってことはわかったけど、無条件とか条件交渉ってなに?」
というあなた。
ご安心ください。
私の失敗例をもとに、甘えさせと甘やかしのちがいを説明します!
クイズ形式なので、どっちの行動が栄養になるのか考えながら読んでくれるとうれしいです~!
case1 :夕食を作ってる時に「抱っこしてー」と言われたら?
①「いいよー」と手をとめ火を消して抱っこに応じる。
②「油使っているから今は無理―。」とアマゾンプライム召喚。
どっちが甘やかしで、どっちが甘えさせかわかりますか?
そうです。
1の行動が山崎先生推奨の甘えさせで、2の行動は言語道断の甘やかしです。
次いきます。
case2 :おやつを食べた後「まだ食べたいー」と言われたら?
①「いいよー」と笑顔で追加。
②「えーこれ以上食べると夕ごはん食べれなくない?ちゃんと食べれるの?そう?絶対食べるんだよ?わかった??」といった後、少し追加。
これ、むずかしくないですか。
実は、1が正解なんです。
1が甘えさせ、2が甘やかしですね。
山崎先生の本を読む前は、2の対応がわが家の日常でした。
お菓子をおなかいっぱい食べたら夜ごはん食べないじゃあないですか!
一生懸命作ったごはん、平気で残すじゃないですか!
と、こちらの言い分もあるのですが、山崎先生的には「ぶっぶー」です。
case3 :お手伝いを頼んだのにいやだと言われたら?
①「そっかー。じゃあ、いいやー。またお願いねー。」と流す。
②「えー手伝ってよー。お願いお願い!一緒に掃除してくれたら、掃除した時間分ゲームやってもいいから。どう?あ、やってくれる?ありがとー。」
恥を忍んで、わが家の実例を一字一句正確に書き起こしました。
ここまで読んでくれたあなたなら、どっちが正解かはわかりますよね?
そうです。正解の甘えさせは1で、甘やかしているのは2です。
では、なんで子どもを甘えさせることが大切なのでしょうか。
それは、子どもの要求をお菓子やテレビで押さえ込んでも、根本的な要求が満たされなければ子どもの不満はたまる一方だからです。
子どもの不満がたまるとどうなるか。
その不満を解消するために、私たちからすれば「いうことを聞かない!」行動をするようになるのです。
今回のケースで説明すると、私は息子や娘の本質的な「抱っこしてほしい」「おやつ食べたい」「ゆっくり休ませてほしい」を、「ミッキーのテレビ番組 」・「ゲーム」でごまかしてしまったわけです。
一時的には「ミッキー楽しい!」「ゲームやったー!」でごまかされますが、根本には「抱っこしてくれなかった」「疲れているのに休ませてくれなかった」という不満が残ってしまっています。
「おやつ食べたい」に関しては、「結局あげたんだからいいんじゃない?」と思いますが、だめです。
ポイントは、「気持ちよくあげる」ことなんです。
これ、夫婦に置き換えるとすごくわかりやすいです。
case番外編:夕食後「今日疲れちゃったから、あなたに食器洗ってほしいな」と夫に言ったら?
①「いいよ、やるよ」と気持ちよく食器を洗う。
②「えーーー俺だって疲れてるんだけど。さっき帰ってきたんだよ?今日そっちのほうが帰り早かったよね?できないの?できないのかー。じゃあしょうがないなー。俺だって疲れてるんだけどなー」 とさんざん言った後、食器を洗う。
1も2も結果は同じです。
食器を洗ってもらえました。
でも、1と2には雲泥の差があります。
たとえ、食器を洗ってくれても全然うれしくないし、逆に夫に対しての不満がたまる気がします。
子どもの欲求に対しては「気持ちよく!」が超大切!!!
ちなみに、お菓子を要求のままあげることに関して山崎先生はこう書いています。
子どもに限らず、私たちの体のセンサーは、本来なら「今の自分に必要なもの」を知っているのですが、我慢させられすぎるとセンサーが誤作動を起こして、「本当に必要なもの」を食べる気が失せてしまいます。
山崎雅保・著 『子どもって、どこまで甘えさせればいいの?』213ページ
人はお菓子だけでは生きられません。育つことができません。
そんなことは、子どもの体がよ~く知っているのです。
これを読んで、自分がダイエットをした時のことを思い出しました。
私が昔にしていたダイエットは、「リンゴだけ食べよう」や「炭水化物全くダメ」といった極端なものでした。
これ、まさに食べたいものを我慢させられている状態ですよね。
だからダイエット中は、食べたくもない甘いものをドカ食いしたりといったことが何回かありました。
きっと、センサーが誤作動を起こしていたんだと思います。
我慢によって食欲センサー誤作動が起きることは、ある。
自分自身の経験もあり、「お菓子はとりあえずほしがるままにあげてみよう」と踏み切ることができました。
ナッツやおからクッキーなど、たくさん食べてもいいおやつを用意することにしました!
本を読んでいて、「徹底的に息子を甘えさせてみよう」と思った私。
いつものこうるさい自分を封印…!!!!
私が子どもに対してしたことはこちらです。
子どもの要求に「はい、いいよ」と応じる
これが一番大切なことは予習していたので、とにかく笑顔!とにかく気持ちよく!をモットーとして要求にこたえまくりました。
実際に息子から出てきた要求はこちら!
物取ってきて系
普段なら、「自分でとっておいで~。自分のことは自分でだよー」と言っていたのですが、
「うん、いいよ」と応じてみました。
お茶ちょうだいー!鉛筆けずりとってー!
どうぞ~!いいよー!
「私は召使で君は王様なのか?!」って内心思いながらも、笑顔で「はいよ~」と渡してみました。
お菓子ちょうだい系
こちらはすでに書いた通りです。
もう少しお菓子食べたいなぁ~。いい?
どうぞ~!!
とお皿に追加。
追加の追加にも、「本当に大丈夫でしょうか。山崎先生。」とびくびくしながらも、
(笑顔で)どうぞぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!!!
ゲームやりたい系
山崎先生はゲームに厳しく、「ゲーム与えることが甘やかし、ボードゲームなど手足頭使うゲームを親とやるべし」というお考えなので、具体的なアドバイスがなく。
わが家では、「ゲームは宿題と勉強をしてから、2時間!」という息子と決めたルールがあります。
「好きなだけやりたい!」と言ってきたら「約束は守ろうね」と言ってみようかな、と思っていたのですが、幸いなことにその要求はありませんでした。
区切りのいいところまでやってから終わりたい、ゲーム終了時間前に要求されたので、これには「いいよ~」と応じました。
食べ物の好き嫌い系
うちの息子、めっちゃ好き嫌いあるんですよね。
野菜は大体嫌いで、玉ねぎ・ネギ・卵は特に大嫌い。
今までは「一口だけでも食べなさい!」なんて言っていたのですが、この日は残してもスルーしました。
夜更かし系
わが家ではいつも21時就寝なのです。が。
このテレビ、最後まで見たい!!
番組終了時間、23時。明日は小学校。
(どうすればいいんだ・・・考えろ、考えろ、私・・・)
(この間コンマ0.2秒)
そっかー!じゃあ、明日見れるように、録画しておくね!
寝る時間だし、上にいこっか!
ミリオ〇アでみのさんからジャッジをもらう回答者のような心境の私。
んーーーーーーわかった!
本2冊読んでくれる?
もちろんいいよ!(よかったーーーーー!!!!)
お手伝い系
お皿をテーブルに並べてくれる~??
疲れてるから、ちょっと無理かな。
ですよねー。
何かをしてあげる時は子どもの行いと無関係にする
子どもが「ほしいー」っていっていたキラキラシールを100均で見つけたので買って帰りました。
いつもなら「頑張っている君にプレゼント!」みたいに渡すところを、普通に「ハイ」と渡してみました。
え?なんで?おれ、なんかがんばった?
別に何もないよ。この間ほしいって言っていたからさ!
最後の判断は子どもにゆだねる
私は「夜のうちに翌日の準備をやってから寝たい」派なので、息子にも「時間割を終わらせて、次の日に着る洋服を出して寝る」ようにいっていました。
でも子どもは、「疲れたから明日の朝やる!」みたいな日もあるんですよね。
今までは「今日のうちやったほうが朝ゆっくりできるから!」とおしりをたたいてやらせていたのですが、山崎先生から言わせるとこれは典型的な甘やかしだそうで。
他にも、「ご飯食べる前にまずお風呂!お風呂はいって夕食できる間に勉強したら効率よくない?」などなど、私が勝手に決めた流れがあったのですが、この日は息子にいろんなことを任せてみました。
お風呂どうするー!?
あとで入るー!
わかった!妹ちゃん眠くなっちゃうからママは今入るけど、あとでひとりで入れる?
それなら、今一緒に入るー!
入浴の後も、
宿題はいつやるの~?
お風呂とご飯の後かな!!
普段なら、「先にやっちゃえば?」と口を出すところですが、この日はぐっと我慢をして見守るようにしました。
以上が私がやったことです。
さぁ、子どもはどうなったのでしょうか。
子どもを甘えさせた翌日から、さっそく変化がありました。
その変化はこちら!
・朝子どものほうから「おはよう」といってくれた。
(いつもは私が2,3回言わないと言ってくれない。)
・私からの「歯磨きしたー?」みたいな問いかけにちゃんと答えてくれる
(いつもはほぼほぼ無視)
・帰宅後、子どもから学校であったことを話してくれた
(いつもはこっちが聞いても「忘れたー」ということがほとんど)
・運動会でやるダンスの練習をしてくれた
(去年は「恥ずかしいからヤダ!」と家では全く踊ってくれず、、)
・私に対しての反抗的な態度がなくなり、やさしくなった。
ちょっとこれ、すごくないですか。
他の人から見たらささやかな変化だと思うのですが、私にとってはもう劇的な変化です。
朝、気持ちよく子どもを送り出せるって本当に素晴らしい…!!!
親子の会話、万歳!!!
そして何よりすごいのは、たった一日甘えさせただけでこんなにも変化があったということです。
息子の中にどんだけ不満をためていたんだ…と反省しました。
今回私が参考にした「子どもってどこまで甘えさせればいいの?」に書いてあることは、目からうろこが何枚もポロポロ落ちるようなことばかりでした。
実践してみる前は、「本当に大丈夫かな?」とちょっと心配だったところはありますが、結果はごらんのとおりです。
わが家と本がたまたま相性よかった、ということもあると思います!
「子どもってどこまで甘えさせればいいの?」 には、私たちの思い込んでいる「いいこと」が本当は子どもにこんな影響を与えているんだよ、という事例や、子どもを上手に甘えさせるコツも詳しく書いてあります。
中でも私がすごく参考になったのは、どんなお母さんでも一度は出会ったことがあるであろう31のシチュエーション別対応事例です。
・同じようなオモチャがあるのに、新しいものをほしがったら?
・子どもがウソをついたのがわかってしまったら?
ね。どんな対応が子どもにいいのか、すごく気になりませんか?
「子どもってどこまで甘えさせればいいの?」は、私と同じように、「子どもが反抗的で全然言うことを聞いてくれない!」と悩んでいるあなたには、自信を持っておすすめできる本でした。
「本当に素直になるの?」と思ったら、まずは実行してみてほしいです。
なんかもう、ちょっと世界変わります。
「上手に甘えさせる子育て」なら、子どもをめぐる厄介ごとや余計な手間とは無縁。
「上手に甘えさせる子育て」は、親が楽なだけではありません。子どもの心がとても安定して豊かに育ちます。
「上手に甘えさせる子育て」は、小学生から始めても遅くはありません。中学生からだって、高校生からだって「上手に甘えさせる子育て」を活用したほうが得です。
甘えさせ上手なお母さんは、とても幸せな子育てを楽しめます。
山崎雅保・著 『子どもって、どこまで甘えさせればいいの?』44ページ
甘え上手な子どもは、お母さんをたくさん喜ばせてくれます。
甘え上手な親子は、とても幸せ上手な親子です。